ランニング・ワイルド / 嵐の中へ (1989)
1979年から現在のバンド名で活動を始めたドイツのヘヴィメタルバンド。
1989年に発表された5枚目のアルバム[Death or Glory]の1曲目に収録されています。
ドイツを代表するパワーメタルバンドとして日本でも知名度のあるバンドです。
海賊をモチーフにした楽曲を多数リリースしており、勇猛なメロディとパワフルな演奏が売りとなっています。
その後、20年以上に渡ってワンパターンだと揶揄されながらも守られ続けるスタイルを完璧に確立した代表曲がこの曲!
1分45秒の長い長いイントロは、徐々に徐々に熱気を上げていき、曲調が変わったところで一気にリズムが疾走を始めます。
この展開は、ライブのオープニングを完全に意識しており、非常に胸が暑くなる展開です。
民謡チックなメロディをギターリフにも使っており、暑苦しさが倍増しているところもポイントが高いです。
単音の細い音でメロディを奏でるように構成されたリフ作りは、このバンドの持つ最大のオリジナリティです。
もちろん、リーダーであるRock’n’Rolfの眉間に青筋が浮き出るような歌い方も最高です。
とにかく、この曲はサビが勇ましい!
嵐の中を突っ切って進む海賊船の如きコーラスは、男らしさそのものです。
演奏力もこの時期のジャーマンメタルバンドの中ではピカイチです。
ギターのきめ細かいプレイやパワフルでどっしりとしたドラム等、聴きどころは非常に多くなっています。
90年代後半以降のメロディックパワーメタルのスタイルを作り上げたと言っても過言ではありません。
HammerfallのThe Dragon Lies Bleedingなんか、完全にこの曲の影響を受けています。
メタルの歴史を語る上で非常に重要な超名曲です。
必聴!
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