エターナル・ティアーズ・オブ・ソロウ / プロフェティアン (2001)
1994年にフィンランドで結成されたメロディックデスメタルバンド。
2001年に発表された4枚目のアルバム[A Virgin and a Whore]の3曲目に収録されています。
メンバーのほとんどが同じメロディックデスメタルバンドのKalmahも兼任しているので、実質は別プロジェクト的な色合いも強いバンドです。
メロディックデスメタルの中でも、特にメロディに特化した作品であり、暗く陰鬱な雰囲気と煌びやかなシンセの音色が見事な対比を生み出しています。
その中でも、特にそれが顕著なのがこの曲!
イントロのとてつもなく冷たい音色で鳴らされるシンセのアルペジオを聴けば、そこはもう氷で閉ざされた神秘的な洞窟です。
アクションゲームの後半で攻略する氷のステージのBGMとして流れそうな雰囲気です。
ヴォーカルの声が若干弱く感じられますが、かえってメロディが際立つためにマイナス要素ではありません。
これで変にヴォーカルが強烈なデス声とかだとメロディに集中できませんから。
それにしても、このバンドはシンセの音色作りのセンスが素晴らしい!
ソロパートになった時の柔らかいリードの音色は、どのプレイヤーも使用していない個性的な音色です。
メタル系でこういう音色を使っているケースってこのバンドとKalmahぐらいではないでしょうか?
静かなイントロから、徐々に徐々に盛り上がっていく展開は非常に燃えます。
盛り上げるところは盛り上げ、落とすところは落とす。
本当によくわかっています。
メインのフレーズをギターとシンセがひたすらユニゾンをしてクライマックスを迎えるラストは、圧巻です。
シンセに拘ったメロディックデスメタル好きにとっては究極系とも言える名曲です。
まさに、マニア必聴!
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