【曲紹介】Keel / Speed Demon

キール / スピード・ディーモン (1984)

1984年にロサンゼルスで結成されたヘヴィメタルバンド。
同年に発表されたデビューアルバム[Lay Down The Law]の3曲目に収録されています。

Steelerのシンガーとして鮮烈なデビューを飾ったRon Keel率いるバンドです。
Steelerはスウェーデンから海を越えてやってきたYngwie Malmsteenの活躍で話題となるも、相次ぐトラブルとメンバーチェンジに見舞われてバンドが崩壊。
再起を図るために、バンド解散時のドラマーであるBobby Marksと共に自らの名前を冠したバンドを立ち上げました。
Steelerと同じShrapnel Recordsからリリースされた本作は、アンダーグラウンドな雰囲気の漂う毒々しいグラムメタルサウンドが地元を中心に話題となります。
その中でもKeelの代表曲と言えるアップテンポで攻撃的なナンバーがこちらです。

Marc Ferrariの弾く非常にテンションの高いスピード感溢れるギターリフは、壊れかけのエンジンが黒い煙を吐きながらメーターが振り切れんばかりのスピードで爆走する車体をイメージさせてくれます。

そこに乗っかる、エンストを起こしそうなほどリズムが突っかかるBobby Marksのフルパワーでぶっ叩くドラムプレイがたまりません。

メジャーの世界では間違いなくNGテイクになるであろう粗いプレイなのですが、インディーズレーベルであるShrapnel Recordsの求めている暴力的で初期衝動溢れるサウンドとしては100点満点です。

サビで炸裂するF1カーのような耳をつん裂くRon Keelのシャウトもたまりません。
様々な制約がなくなり、自分が主役のバンドを結成できた歓びに満ち溢れているかのように活き活きとしています。

後にKissのGene Simmonsがプロデュースを手がけたメジャーデビューアルバムでリメイクされますが、音質も演奏も拙いこちらのオリジナルヴァージョンの方がワイルドな汗臭さを感じさせてくれます。

まだLAのメタルシーンが華やかに彩られる以前の時代。
地下の薄暗いライブハウスの兄貴分として君臨していた時代のギラギラしたナイフのような切れ味の鋭いヘヴィメタルです。

Lay Down the Law
Keel · Album · 1984 · 9 songs.

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