【曲紹介】Judas Priest / Desert Plains

ジューダス・プリースト / 雷鳴 (1981)

1969年にイングランドで結成されたヘヴィメタルバンド
1981年に発表した7枚目のアルバム[Point of Entry]の5曲目に収録されています。

ヘヴィメタル創世記からシーンを引っ張り、いつしかメタルゴッドと呼ばれるようになったベテランバンドです。
結成当初は泥臭いブリティッシュハードロックを演奏していましたが、メジャーレーベルのCBSと契約してからはレザーに身を包んだファッションや切れ味の鋭いギターリフを中心としたサウンドで瞬く間にヨーロッパとアジア圏で人気バンドとなります。
前作の[British Steel]では贅肉を削ぎ落とした硬質なサウンドが爆発的な人気を産み、同日に発表された[Iron Mainden]のデビューアルバムと共にヘヴィメタルのマスターピースとなりました。
New Wave Of British Heavy Metalというムーブメントの最前線に立った勢いでアメリカ進出を図り、スペインのイビザ島で本作のレコーディングをします。
しかし集中できない環境のために制作は難航し、完成した作品はバンド自身も納得できる内容ではありませんでした。
ですが、そんな作品にも何曲かは後のライブでも演奏される人気曲が収録されています。
その中から、特に硬派でメロディアスなナンバーがこちらです。

比較的落ち着いたイントロは広々とした地平線をイメージさせ、16フィールのリズムはでこぼこ道を車で走り抜ける感覚を覚えます。
地味ながらも正確なアンサンブルを行うにはそれなりのテクニックが必要で、過酷なツアーで培ってきたバンドとしての実力が試されます。
一気に盛り上がる楽曲ではなく、やかんの水が煮立つようにじわじわと盛り上がる展開が魅力です。

ハイトーンを武器にしている[Rob Halford]ですが、この曲では中音域を多用しており味わい深い歌唱が楽しめます。
サビになっても決して盛り上がらず、メインとなるメロディをひたすら繰り返す展開は良い意味で期待を裏切ってくれます。

ですが、サビではメロディラインとは別での盛り上がりのポイントがあります。
ドラムのビートに多重録音でタム回しの音を重ねているのですが、そのタイミングがあまりにも絶妙です。
「Wild Mountain Thunder(山には雷鳴が響き)」と歌ったところで効果音のようにドコドコと流れるのです。
まるで本当に雷鳴が聞こえているかのような臨場感があり、実に心憎いアレンジです。

ライブではアップテンポの激しい演奏になるのですが、このスタジオバージョンはスピードをぐっと抑えているために両者では雰囲気が大きく異なります。
取り上げられる頻度は少ないながらも、ファンの間では人気の高い隠れた名曲です。

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