【ドラマー関連】Cozy Powellインタビュー

皆さんはCozy Powellをご存知でしょうか?

70年代初期から1998年に交通事故で亡くなるまで第一線で大活躍をしたイングランドのロックドラマーです。

大迫力のツーバス連打
ブルースロックに影響を受けた独特のノリ
バットのように太いスティックから繰り出されるハードヒット
そして、シンバルを叩く際に激しく頭を振るパフォーマンス

所謂、ドラムヒーローとして君臨していました。

また、一つのバンドに止まろうとせず、数多くのバンドに在籍したことから[ドラム界の渡り鳥]とも呼ばれたりもしました。

参加してきたアーティストがビッグネームばかり!
代表的なところだけピックアップすると

Jeff Beck Group
Rainbow
Michael Schenker Group
Whitesnake
Black Sabbath
Brian May
Yngwie Malmsteen

ビッグネームばっかりでしょう?
有名どころだけ乗っけたので、参加したバンドは数知れずです。

とにかく、プレイを見てください。
当時、油の乗り切っていた29歳の頃です。

さて、そんなCozy Powellが1984年に日本の某雑誌で受けたインタビューがありまして。
その内容がなかなか面白くてアレだったので、追加情報など少し盛り込んでまとめてみました。

どうぞ!

-ドラムを叩き始めたきっかけは

12歳の頃だ。
学校のバンドに所属してスネアドラムを担当したんだが、どうも叩く力が強すぎていつもぶっ壊してたな。
そのうち「あいつには叩かせるな」なんて悪評まで広まっちまったよ(笑)
学校を出たらすぐに就職して金を貯めて、ドラムセットを買い込んだ。
その後、西ドイツに出稼ぎに出てクラブ(現在のライブハウス)回りを中心にミュージシャンの活動をスタートしたんだ。

当時は独学でね。
空き時間があれば他のドラマーのプレイを聴きに行ったり、レコードを聴きあさったりしながらいろんな叩き方を覚えたよ。
西ドイツでの修行は3年ほど続いたかな。
1晩に6時間から8時間は演奏していたね。
それから、イギリスに戻ってセッションドラマー(今で言うスタジオミュージシャン)の仕事を始めたんだ。

-とても多くのバンドを渡り歩いていますね

初めて参加した名の知れたバンドはJeff Beck Groupだね。
それ以前もあまり有名じゃないバンドを転々としていた。
単発の仕事も山ほどやってたから、自分でも思い出せないほど沢山の曲を演奏していた。
1969年から1972年までの3年間はJeff Beck Groupにいて、1973年には自分のソロシングルを3枚出した。
その中の[Dance With The Devil]が150万枚も売れて、ドラマーのソロアルバムとしては大ヒットになったよ。

ただ、俺はドラマーだ。
みんなの注目の的になるのは性に合わない。
バンドで一緒にプレイするならギャラは均等な方が居心地がいい。
だから、1年ぐらい音楽活動を休んでバイクレースに没頭したりしていた。

1975年だったかな、Ritchie BlackmoreがRainbowのドラマーをオーディションするって言うんで受けてみたら見事に合格したんだ。
1980年まで一緒に活動を続けた
けれども、リッチーと俺とで大喧嘩になった
頭に来て、俺は奴のカツラを毟り取ってやったよ(笑)
音楽的な部分ではすごく上手く行ってたんだが、あいつの我儘には相当な辛抱をさせられっぱなしだったからな。
これ以上はゴメンだと脱退したんだ。

そのままMichael Schenker Groupに入った。
Michael Schenkerはギタリストとしては紛れもない天才だったよ。
ただ、いつも酒浸りでプロ意識のカケラもないクソガキだった。
こいつには付き合ってられないと思って、さっさと見捨てることにしたんだ。

そしたら今度はDavid CoverdaleからWhitesnakeに入らないかってオファーがあって今に至る。
おそらく、このバンドにはしばらく腰を落ち着けることになるだろうね(結局アルバム1枚で脱退)

-Whitesnakeにしばらく腰を落ち着けることになる理由は?

このバンドが一番プロ意識の高いバンドだからだ。
David Coverdaleは自己を律する考えのある人間だ。
公平な態度でメンバーと接してくれる。
俺が最もやりやすいようにプレイさせてくれる。
ブルースロックがプレイできるところも、居心地がいいね。
俺は他人からとやかく細かいことを言われてプレイするのが大嫌いだ。
今までずっと自分のスタイルを大切にしてきたからな。
たまに「そんなに言うならリズムマシンでも雇っとけ!」と言ってやりたいようなこともある。
そんな奴に俺を雇う資格はない。

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