【曲紹介】Danger Danger / Naughty Naughty

デンジャー・デンジャー / ノーティ・ノーティ (1989)

1987年にニューヨークで結成されたハードロックバンド。
1989年に発表された1枚目のアルバム[Danger Danger]の1曲目に収録されています。

ポップで爽快なサウンドと煌びやかなルックスが話題となり、メンバーチェンジに翻弄されながらも息の長い活動を続けるバンドです。
Al Pitrelli(Gt)、Bruno Ravel(Ba)とSteve West(Dr)を中心に結成され、幾度かのメンバーチェンジの末に[Prophet]にドラマーとして在籍していたTed Poley(Vo)とJazz/Fusionシーンで活動していたKasey Smith(Key)が加入。
各レーベルに送ったデモテープがEpic Recordsの目に留まり、契約を結ぶことに成功します。
それと同時にAl Pitrelliが脱退した為、[Saraya]のTony Rey(Gt)にヘルプを要請してレコーディングを開始。
アルバム完成間近にAndy Timmons(Gt)が正式メンバーとして加入し、残った曲のレコーディングを終えて晴れてのメジャーデビューとなりました。
バンド名とは裏腹に危険な雰囲気とは無縁の煌びやかな作品から、アルバムのオープニングを飾るナンバーがこちらです。

無駄な装飾を排除したシンプルながらもシンセの目立つ曲調は、明らかに[Bon Jovi]を意識しています。
シンガロングしやすいキャッチーなサビや、ミドルテンポの落ち着いたリズム、そして曲展開までソックリです。
それもそのはず、プロデューサーのLance Quinnは初期[Bon Jovi]をはじめ[Lita Ford]やイギリスの[Tobruk]を手がけたその人。
彼が本気で売り出そうとしたらサウンドが似るのも無理もありません。

Ted Poleyの清涼感と能天気な明るさに溢れた歌声もそれに拍車をかけています。
決してテクニックのあるシンガーではありませんが、この音楽性ならば彼の声が適任なのは言うまでもありません。
ドラマーとしても十分やっていける腕前を持ち合わせていましたが、シンガーへの転向はまさに英断だったと思います。

同時期に活動していたバンドの中でも演奏力の高さも特筆すべきものがあります。
バンドの中心人物でメインソングライターのBruno Ravel(Ba)とSteve West(Dr)によるリズムセクションは派手さは無いものの鉄壁で、このおかげでTony Rey(Gt)のプレイが非常に光ります。
普段は歌の伴奏に徹していますが、ギターソロが明けた際に飛び出す派手なプレイはしっかりと自己主張がされており素晴らしいコントラストです。
下手をすれば個性のない焼き直しになりそうなところを、絶妙なアレンジによって印象的な曲に仕上げました。

デビューアルバムのオープニングとしては申し分ないナンバーです。
ライブでも定番となったバンドを代表する名曲です。

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