【曲紹介】Baltimoore / My Blue Moon

バルティモア / マイ・ブルー・ムーン (1989)

1987年にスウェーデンで結成されたハードロックバンド。
1988年に発表されたデビューアルバム[There Is No Danger on the Roof]の1曲目に収録されています。
元[Six Feet Under](アメリカのデスメタルバンドとは同名だが別)のBjorn Lodinがバンド解散後に立ち上げたプロジェクトです。
[Six Feet Under]は[Deep Purple]や[Rainbow]から影響を受けたサウンドでマニアの間で人気を博しましたが、2枚のアルバムを残して解散。
Bjorn Lodinは短期間[Krokus]に加入しますがアルバムをリリース前に脱退。
そんな折に所属先のElektra Recordsよりソロアルバムのリリースを要請されます。
アルバム完成後、本人の強い意向によりバンド名義でリリースをする運びとなりました。
その中から、バンド最大のヒット曲であり哀愁漂うメロディアスなハードポップナンバーがこちらです。

シンガーを主体としたプロジェクトらしくロック色はそこまで高くなく、歌に重点をおいたハードポップに仕上がっています。
主役であるBjorn Lodinはとても個性的なハスキーボイスで、楽曲の持つ哀愁メロディを感情を込めて絞り出すように歌い上げるため、シンプルな演奏の中でも特に際立ちます。
暑苦しく喘ぐような声で歌うサビの甘く切ない旋律は、一度聞いたら頭にこびりついて離れなくなるインパクトを持っています。

演奏やアレンジは堅実ながらも、北欧のアーティストによくあるp煌びやかなシンセや哀愁溢れるメロディを奏でるギター等はしっかりと味付け程度にフィーチャーされています。
特に、[Six Feet Under]時代から活動を共にしているThomas Larssonのギタープレイは冴え渡っています。
ヴォーカルとシンセが主体である宿命で極小の音量でミックスされているのですが、間奏部分やギターソロで聴けるプレイは短いながらも一音入魂の泣きのメロディを聞かせてくれます。

また、雰囲気作りに一躍買っているのが明らかに[Bon Jovi]や[Europe]あたりに影響を受けたであろう煌びやかなシンセのサウンドです。
おそらくは売れ線を狙ったプロデューサーの意向かとは思いますが、これのおかげで北欧のバンドらしい清涼感が生まれました。

デビュー当時は日本での流通が無かった為に知名度は今ひとつであり、これ以降のヒット曲を輩出できませんでした。
ですが、優れたメロディのハードポップを追い求めるリスナーには絶対にチェックをしてほしい隠れた名曲です。

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