【曲紹介】Iron Maiden / Prowler

アイアン・メイデン / プローラー (1980)

1975年にイングランドで結成されたヘヴィメタルバンド。
1980年に発表されたデビューアルバム[Iron Maiden]の1曲目に収録されています。

デビューと同時に[Judas Priest]と共にヘヴィメタルの象徴として世界中からの支持を得て、40年以上に渡りトップバンドとして君臨しているバンドです。
従来のブリティッシュハードロックに、荒々しいスピード感のあるビートを加えた独自のサウンドはヘヴィメタルと呼ばれ、ロンドンを中心にNWOBHM(ニューウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル)のムーブメントを作り上げました。
その歴史の始まりとなる記念すべきファーストアルバムのトップを飾るのがこの曲です。

低音をカットした硬質なサウンドでガリガリと刻まれるイントロのギターリフは、当時としては革新的なものでした。
シンプルで普遍的なプレイは、どれだけ年月が経とうと色褪せません。
老若男女問わず愛される黄金フレーズなので、何度聴いても胸が高鳴ります。

ブリティッシュハードロックの流れを汲む叙情的なメロディラインと、Paul Di’Annoのパンクロックに影響を受けた吐き捨てるような歌い方が混ぜ合うことにより、不思議なケミストリーが起こっています。
このバンドの初期を象徴とする独特な雰囲気です。

間奏でテンポアップしてギターソロに突入する展開は、前代未聞。
当時としてはハードコアパンクよりも更に速く、スピードメタルの雛形を作り上げた名演です。
当時、リアルタイムでこの曲を聴いたリスナーの衝撃は相当なものだったでしょう。

このスピード感を演出しているのが、リーダーでありベーシストのSteve HarrisとドラマーのClive Burrです。
前のめりで攻撃的なビートを得意としており、叩きつけるようなサウンドで背中に蹴りを入れるようにリズムを牽引しています。
また、音の粒立ちが良いので音数の割にスッキリした印象を与えます。

ハードロックは音圧でリスナーを圧倒するアプローチを突き詰めて来た歴史があります。
その歴史に背を向けてアタック感を極限までに突き詰めた結果、このような革新的なサウンドが生まれました。

ヘヴィメタルの夜明けを予感させます。
デビューアルバムのトップトラックで、早くもその後の成功が約束されたかのような歴史的名曲です。

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