【曲紹介】Children Of Bodom / Children Of Bodom

チルドレン・オブ・ボドム / チルドレン・オブ・ボドム (1998)

1993年にフィンランドで結成されたメロディックデスメタルバンド。
1998年に発表された最初のシングルに収録されています。

メロディックデスメタルにネオクラシカルなギターとシンセのテクニカルなユニゾンプレイを取り入れ、世界中で人気を集めた伝説のバンドです。
結成当初はInearthed名義での活動をしていましたが、大手のSpinefarm Recordsと契約を交わすにあたって現在のバンド名へ改名。
1997年発表のデビューアルバムの[Something Wild]はいきなりフィンランドのアルバムチャートで20位まで上昇します。
すぐさまリリースツアーに繰り出した彼らは、その際に出来上がった新曲をシングルとして発表することを決定。
バンド名を冠したテーマ曲とも言えるこの曲は、8週連続でフィンランドのシングルチャートで1位に輝きます。
そのライブでもセットリストから外れることが稀だった人気ナンバーがこちらです、

この頃はメンバーのほどんどがまだ10代。
若さと勢いに任せて作ってみたら、出来上がったものはまさかの名曲でした。
計算されているようで、まるでとっ散らかった曲展開。
「これ、いいんじゃね?」と思ったフレーズを、とにかく詰め込んで無理矢理繋げています。
ブラストビートも高速ツーバス連打も、ギターとシンセのユニゾンプレイも、思いついたらとにかく詰め込んできます。

ですが、一つ一つのフレーズがいちいちツボにハマるんです。
まるでファルコムの名作アクションRPGであるイースシリーズのBGMを聞いているかのようです。

この曲で、メロディックデスメタルの新しいスタイルが完成したと言っても過言ではありません。
これまでは、Bathoryなどの影響から北欧民謡的なフレーズだったりを導入したバンドは比較的多くありました。
ですが、西洋音楽としてのクラシカルなフレーズやシンセをここまで前面に押し出したバンドはいませんでした。

メインのリフにシンセリードを使うなんて、これまでのデスメタルの常識では考えられません。
特定の音楽ジャンルにこだわらず、自分たちが大好きな要素を余すことなく一つの鍋で煮詰めた結果、出来上がったものでしょう。

新しい音楽ジャンルを作り上げた名曲中の名曲!

ちなみに、シングルは入手困難ですが1枚目のアルバム[Something Wild]のボーナストラックとして収録されています。
また、2枚目のアルバム[Hatebreeder]にも別ヴァージョンが入っているので聴くのは容易です。

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