【曲紹介】Angra / Perfect Symmetry

アングラ / パーフェクト・シンメトリー (2014)

1991年にブラジルで結成されたヘヴィメタルバンド。
2014年に発表された8枚目のアルバム[Seacret Garden]の9曲目に収録されています。

ブラジルにおいて世界的に認知された最初のメロディックメタルであり、ジャンルを代表するバンドです。
前作の[AQUA]を発表後、2000年から活動を共にしていたEdu Falaschi(Vo)が自身のバンドである[Almah]に専念するために脱退を表明。
バンドはオリジナルメンバーのAndre Matos(Vo)に復帰の要請をするも、ソロで順調にキャリアを築いていた彼はその申し出を断ります。
残ったツアーの日程は[Rhapsody Of Fire]のFabio Lioneをゲストで迎えて乗り切りますが、その縁で彼は正式メンバーとして迎えられます。
シンガーを新たにニューアルバムのレコーディングに入る前に、今度はRicardo Confessori(Dr)が話し合いの末に円満に脱退。
後任には当時23歳のBruno Valverde(Dr)が迎えられて本作を発表します。
メンバーが変わったことでプログレッシブメタルの要素が強くなった力作から、過去作の雰囲気を色濃く残しているナンバーがこちらです。

2000年発表の[Rebirth]あたりに収録されていても遜色のないストレートなメロディックパワーメタルに仕上がっています。
アレンジは凝ったことは一切やっておらず極めてシンプル。
変拍子や唐突な展開も入れずに終止疾走する気持ちのいいスタイルです。

サビが終わり、ソロパートに移ってからはAngraらしいシンフォニックなパートも顔を出します。
このあたりはAmgraらしい非常にテクニカルでスリリングなユニゾンの応酬
本作を最後に脱退する中心人物の一人であるKiko Loureiroのプレイが余すことなく楽しめます。

Fabio Lioneは、得意のオペラを土台にした歌唱は抑えて前任であるAndre MatosやEdu Falaschiを意識した歌い方をしています。

Carry OnやNova Eraの絶大なインパクトに比べたらいくらか薄味ですが、やはりAngraはいいバンドだなとしみじみと聴ける隠れた名曲です。

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