ジーノ/ ラブ・ウィル・リヴ (1986)
1984年にドイツで結成されたハードロックバンド。
1986年に発表されたデビューアルバム[Zeno]の3曲目に収録されています。
ScorpionsやElectric Sunをはじめ、ソロ活動でも有名なUli John Rothの実弟であるZeno Rothを中心として結成されました。
突出してエモーショナルな泣きのギターで、あのYngwieにも崇拝されている兄に負けず劣らず、その卓越した作曲能力で天にも登らんばかりの美しいメロディの数々を生み出してくれました。
その彼のレパートリーの中でもトップクラスに神々しいバラードナンバーがこちら!
スローテンポながら、非常に力強くエネルギーに満ち溢れています。
まるで聖歌のようなイントロから、Michael Flexigのソウルフルなハイトーンが響き渡ります。
こんな声で「愛こそ人生」とか歌われたら心の奥底に眠っていた邪気ごと跡形もなく消し飛ばされそうです。
彼の声は一般的なロックシンガーのそれとは違って腹の底から響き渡る声楽に近い発声であるため、この曲との相性が抜群です。
サビでのコーラスは、まさに賛美歌。
教会で多くの人たちがこの曲を合唱する姿が目に浮かんできます。
ギタ〜ソロも、また素晴らしいんですよ。
サビのメロディをなぞるだけの典型的なギターソロですが、エモーショナルな泣きのビブラートを駆使して楽曲に最高の彩りを与えてくれます。
最後のサビのバックにギターソロをぶちこんでくるのもたまりません。
兄の開発した通常のギターでは出すことのできない高音を出せるスカイギターを駆使したフレーズでヴォーカルとバトルを繰り広げています。
敬虔なクリスチャンでないと絶対に書くことのできない名バラード。
無宗教な人間の心にも響く究極のラブバラードです。
Zeno Rothが61年の生涯で生み出した代表曲の一つとして語れる金字塔的楽曲です。
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