【曲紹介】Cradle Of Filth / Cruelty Brought Thee Orchids

クレイドル・オブ・フィルス / 鬼女の蘭 (1998)

1991年に結成されたイングランドのエクストリームメタルバンド。
1998年に発表された3枚目のアルバム[Cruelty And The Beast]の3曲目に収録されています。

ひあ〜〜〜〜〜
みぃ〜〜〜〜〜
なぁ〜う!!!

おぉくらぁいなんちゃらかんちゃらうんたらかんたら

イギリスのブラックメタルとして紹介されていたバンドです。
ただ、音楽性がブラックメタルっぽいだけで、コンセプトはブラックメタルにかすってもいません。

悪魔崇拝の思想はないし、レコーディングもしっかり作り込んでまともな音質です。
しかも、曲展開も単調な繰り返しは使わずにドラマチックです。

このバンドの象徴となるのは、デス声と人間離れした金切り声のシャウト使い分けている超個性派シンガーのDani Filthです。
初めてこの人の声を聞いた時は、度肝を抜かれました。

キャァァァァァァァ〜〜〜〜〜!!!

って超音波みたいなシャウトするんですもの。
こんなシンガーは前代未聞です。
しかも、デス声もしっかり出せる。
表現の幅がとにかく広いことに驚きました。

中世ヨーロッパ(16世紀トランシルヴァニア公国=現ハンガリー)に実在したエリザベス・バソリー伯爵夫人の残忍非道な猟奇的殺人をテーマにしており、シンフォニックに味付けされた楽曲はホラー映画のサウンドトラックのようです。

この曲を語る上で外せないポイントがドラムです。
ミックスで低音を完全にカットしており、まるで肉の塊を平べったいヘラで叩いたかのような音が賛否両論でした。
でも、これは良いと思います。
Metallicaの[..And Justice For All]だってドラムが同じ音だけれども名盤ですから。

この処理をするのには理由があります。
ギターやベースの音を太くして、シンフォニックなバックトラックを入れると音が壁のようになってドラムが聞こえ辛くなるんです。
ほとんどは、ドラムから音作りをするのでドラムがしっかり聞こえるように他の音を調整するんです。

この曲は逆!
他の音を聞かせるためにドラムの音を極端に加工したんです。
これもレコーディングの技術の一つです。
それによって、サウンドの部分でも個性が確立できて名盤に仕上がったのですから。

ちなみに、リミックスバージョンのアルバムが発表されたので音質に不満を持っている方のニーズも解消されましたとさ。

リミックスバージョンはこちら。
ドラムがちゃんとした音になってます。

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