【曲紹介】Dynazty / Land Of Broken Dreams

ダイナスティ / ランド・オブ・ブロークン・ドリームス (2012)

2008年にスウェーデンで結成されたヘヴィメタルバンド。
2012年に発表された3枚目のアルバム[Sultans of Sin]の3曲目に収録されています。

2010年以降の北欧メロディックロックの代表格として日本でも人気の高いバンドです。
80年代のグラムメタルに影響を受けたメロディックなサウンドが人気を博し、発表した2枚のアルバムを提げてのスウェーデン国内のツアーはどこも大盛況となりました。
2011年にはライブのサポートで参加していた[De Van]のMike Lavér(Gt)を正式メンバーとして迎え入れてます。
5人編成となったことでアレンジの幅も広がり、[Hypocrisy]のPeter Tägtgrenをプロデューサーに迎えて新作のレコーディングを開始。
完成した作品は、よりテクニカルでキャッチーなサウンドに成長を遂げた力作となりました。
その中から、
スウェーデンのソングコンテスト”Melodifestivalen 2012″に応募用にThomas G:sonより提供を受けた人気ナンバーがこちらです。

[Europe]や[Treat]が作り上げた古き良き80年代のゴージャスなアリーナロックを見事に2010年代に蘇らせました。
イントロでは2000年以降のポストハードコアやオルタナティブロックにも通じるエモーショナルなコーラスワークが炸裂し、リスナーの心をガッチリと掴みます。
長い間奏やギターソロもほぼ存在せず、殆どが歌とコーラスで構成されているあまりにも潔いアレンジからは本当にコンテスト応募用に提供された曲なのだなと改めて感じさせられます。

80年代後半から90年代前半のグラムメタルに影響を受けたスリージーなサウンドが特徴のバンドですが、ストレートなメロディックロックがここまでしっくり来るのも驚きです。
派手なプレイは見せず、歌をしっかり聞かせるように構築された一糸乱れぬアンサンブルも見事の一言。
制服を着崩して奇抜な髪型をしていた不良少年が、髪を整えてビシッと服装も整えたような変身ぶりが眩しく見えます。

シンガロングのコーラスパートを引き立てるために、あえてサビを盛り上げないアレンジにもセンスを感じます。
失敗をすると全くの盛り上がりに欠ける曲に仕上がってしまう諸刃の剣ですが、ここでは大成功。
メロディラインを丁寧に歌い上げる実力を持ったNils Molin(Vo)に全てを託したかのような潔さが光ります。

これだけの渾身の曲で挑みながら、残念ながらコンテストの優勝は逃してしまいました。
ただ、この曲によってバンドの知名度が大幅に上がり、後のテクニカルでメロディアスな正統派ヘヴィメタルへと転身する布石にもなりました。
地元の大先輩[Eclipse]の[Wake Me Up]と並んで次世代の北欧メロディアスハードを代表する名曲です。

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