【曲紹介】Rhapsody / Dawn of Victory

ラプソディ / ドーン・オブ・ビクトリー (2000)

1993年にイタリアで結成されたシンフォニックメタルバンド。
2000年に発表された3枚目のアルバム[Dawn of Victory]の2曲目に収録されています。

オーケストラを大々的に導入し、シンフォニックメタルの新境地を切り開いたバンドです。
Emerald Sword Sagaという剣と魔法のファンタジーをコンセプトに掲げ、作品を重ねるごとに物語が進行するスタイルは斬新でした。
元々シンフォニックな部分とクサいメロディを兼ね備えているバンドでしたが、ここにきてメタルな部分を尖らせてきました。
ぶっちゃけ、Emerald Swordと全く同じ曲展開なのですが、とにかくテンポがグンと速くなりました。
ドラマーはツーバスを踏むのが実に大変そうです。

正直なところ、前2作に比べてキャッチー度は少し減退しました。
鼻が曲がるほど臭いサビメロもここにはありません。

とにかく、激しい戦いを表現する熱い熱いシンフォニックメタルがあります。

さて、Rhapsodyを語る上で避けて通れないのがドラムのビートの話。
激しいメタルを表現する際、ドラムのビートを倍にする方法があります。
例えば、この曲の場合はツーバスを16分音符で連打しているので文字にすると

ドコダコドコダコドコダコドコダコ

と言った感じです。
ただ、Rhapsodyはこの手法をあまり使いません。
文字にすると

ドコドコダコドコドコドコダコドコ

スネアを叩くタイミングが、足の音数に対して比較的ゆっくりです。
これには、しっかりとした狙いがあるのだろうと予想できます。
スネアの音は、曲の雰囲気を一発で左右しかねない強烈なアクセントです。
そのアクセントが終始なりっぱなしだと、そこにばかり耳が行って歌やシンフォニックなアレンジが目立たないと思いませんか?

ドラムが普通のリズムパターンを叩けば解決できるのですが、それではその辺のメタルバンドから頭一つ抜き出た個性を出すことは困難です。
そこで、バスドラムの音数を極限まで増やしました。
スネアやハイハットの音は、通常のリズムパターン通りですが、低音が地響きのように押し寄せてくるので曲がものすごく激しいものに聞こえます。
その代わり、叩くドラマーは超大変。
上半身は冷静に、下半身は大暴れ。

なんだか、書いていて変な方向に進みそうなのでこのあたりで失礼いたします

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