【曲紹介】AC/DC / Back In Black

エーシー・ディーシー / バック・イン・ブラック (1980)

1973年にオーストラリアで結成されたハードロックバンド。
1980年に発表された7枚目のアルバム[Back In Black]の6曲目に収録されています。

デビュー以来シンプルで骨太なハードロックサウンドを貫き、世界中で絶大な人気を誇るバンドです。
前作[Highway To Hell]が全米チャート17位に食い込むヒットでトップバンドの仲間入りを果たした矢先、フロントマンのBon Scottが不慮の事故で急逝。
バンド存続のピンチに立たされるも、GeordieのBrian Johnsonを迎えて乗り切ります。
こうして発表されたニューアルバムは、全世界で5300万枚以上の途方も無いヒットを記録します。
その中から、バンドの代表曲であるタイトルトラックがこちらです。

4小節1セットでひたすら繰り返される中毒性の高いギターリフ。
それと共にまるで体が波打つように激しく上下する強烈なリズムが一丸となって押し寄せてきます。
一度聞いたら二度と忘れられない、キラーチューンとして世界中のファンを魅了し続けています。
何故ここまで心地よいフィールを表現できるのでしょうか。
そこには、シンプルなプレイであるが故の理由が隠されていました。

音の隙間が多いギターリフなのですが、その隙間を埋めるようにスネアのバックビートが打ち込みます。
まるでギターとドラムで音のキャッチボールをしているかのよう。
ボールを投げてから受け取るまでの長さが絶妙なため、独特の心地よさが生まれます。

そのためには、完璧にシンクロするまでリズムの共有が必要です。
曲が始まるカウントの際にハイハットに合わせてギターがブラッシングを入れているのもこの為です。
これにより最初の1音に爆発的なエネルギーが生まれ、リスナーには強烈なインパクトを与えます。

新加入のBrian Johnsonは前任者と違って金切り声でシャウトをするスタイルです。
歯切れの良いリズムで言葉を目一杯詰め込む歌い方は、後のラップメタルに与えた影響も計り知れません。
ギターリフの間を埋める楽器の一部のようなパフォーマンスは、当時はあまり聴かれなかった斬新なものでした。

単純な繰り返しの中にも、起承転結はしっかりと存在します。
3度目のサビが終わった後に唐突に飛び出す新たなギターリフは、これまで心地よくリズムに体を委ねていたところに強烈な一撃を加えます。
全ての楽器が一丸となって前に前にと押し込まれるビート。
そして、滅多にフィルインを叩かないPhil Ruddのスネアの連打には軽いエクスタシすら覚えます。

ここまで丁寧に作り込まれ、それをリスナーに感じさせないラフな雰囲気のハードロックは滅多に聴けません。
ライブのセットリストから外されることは決して無い、伝統芸能のような歴史的名曲です。

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