【曲紹介】Lost Horizon / Sworn In the Metal Wind

ロスト・ホラインズン / スウォン・イン・ザ・メタル・ウインド

1999年にスウェーデンで結成されたパワーメタルバンド。
2001年に発表された1枚目のアルバム[Awakening the World]の3曲目に収録されています。

Daniel Heimanの卓越した歌唱力とドラマチックなパワーメタルサウンドで人気を博したバンドです。
1990年結成のHighlanderというアマチュアバンドが母体となっており、同名映画を題材としたファンタジックなコスチュームに身を包んでいます。
結成後まもなくレコーディングをした音源をいくつかのレコード会社に送り、興味を示したMusic For Nationsと契約を締結。
リリースされたデビューアルバムは、多くのメロディックメタルファン達の絶賛を浴びました。
その中から、バンド屈指の人気曲であるスピードナンバーがこちらです。

曲がはじまった途端に飛び出すのが、Daniel Heimanの凄まじいシャウトです。
まるで超音波のような高さまで達するハイトーンは、まさに圧巻。
安定感、声の伸び、音域の広さ、表現力、全てにおいてファンが求めるシンガー像を体現しています。
ManowarのBlood Of The Kingにも似ていることから、ピュアなヘヴィメタルへのリスペクトが溢れている名演です。

典型的なスピードナンバーでありながら、80年代後半から一世を風靡したメロディックパワーメタルとは感触が異なります。
Iron Maidenで多く見られるギャロップのリズムでスピード感を演出しており、それを高速のビートで演奏して体感速度を更に高めています。
そのスピード感はスラッシュメタルやハードコアパンクにも匹敵するレベル。
ここにManowarやRunning Wildから影響を受けた勇猛なメロディが乗るので、とても個性的です。

奇抜なコスチュームに身を包んでいるメンバーからはコミックバンドのような雰囲気も漂いますが、内容は至って真面目。
映画Highlanderの世界を忠実に再現すべく、徹底した世界観を演出しています。
サビでミュージカルのように台詞をリズムに乗せて独特の節回しで語るパートを聴けば、どれだけ彼らが本気かが伝わるはず。
曲のラストで転調を繰り返す展開は、Judas PriestがExciterで作り上げたヘヴィメタルの様式を忠実に再現していることの表れです。

エピックまヘヴィメタルは、雰囲気重視で取っ付きにくいことが多くあります。
その点彼らは、メロディアスで極めて間口の広いサウンドをバランスよく融合できてます。
ヘヴィメタルの暑苦しい部分を濃縮し、素晴らしいシンガーと演奏で包み込んだ名曲です。
バンドは残念ながら短命に終わってしまいましたが、メタルの風の中で誓った想いは今でも生き続けています。

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