エクストリーム / キッド・イーゴ
1985年に結成されたアメリカのロックバンド。
1989年に発表されたデビューアルバム[Extreme]の3曲目に収録されています。
後に全米ナンバー1ヒット曲を出したり、ブラスセクションやソウルミュージックのエッセンスを取り入れて[ファンクメタル]なんて呼ばれたりするバンドですが、この頃は至って普通のアメリカンロックをやっています。
Van Halenからの影響が非常に強いです。
ヴォーカルを務めるGary Cheroneの声質が、Van HalenのDavid Lee RothとSammy Hagarをミックスした感じなので、尚更そう聞こえるのかもしれません。
そのためか、後にVan Halenのシンガーへ抜擢されます。
そして、ギターが非常にテクニカル!
曲芸みたいなプレイは一切ないのですが、プレイがもの凄く丁寧!
音の出し方と切り方がリズムの心地よいところを見事に突いてきます。
レコード会社から無理やりグラムメタルみたいな格好をさせられていますが、軽薄さは一切ありません。
「俺たちは音で勝負るすぜ!」と言わんばかりの骨太なハードロックです。
こう言う曲はドラムがとにかく難しい!
音と音の隙間がとても大きいので、油断するとたちまちフワフワしたかっこ悪いプレイになってしまいます。
それでいて、ビートの部分は思いっきり強調しないといけません。
強調するところだけに、外した時のダサさも際立ってしまいます。
ギターとベースの音をしっかりと聴いて、細かいノリをしっかりと把握する必要があります。
こういう粘っこいフィールは、ブラックミュージックを知らないとなかなか出せません。
それも、聴きかじる程度ではなく、ノリまで本気でコピーをしないといけないレベルです。
一斉を風靡できたのも、異なるジャンルをバランスよくミックスできたからこそですね。
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