【曲紹介】Steve Vai / The Crying Machine

スティーヴ・ヴァイ / ザ・クライング・マシーン (1996)

1980年から活動を開始したニューヨーク州出身のギタリスト。
1996年に発表された4枚目のソロアルバム[Fire Garden]の2曲目に収録されています。

Frank Zappaのバンドでデビューを果たし、AlcatrazzやDavid Lee Rothのソロ、Whitesnakeなどを渡り歩いてきた凄腕のギタリストです。
自由な発想力と卓越したテクニックを武器に、多彩なプレイで多くのリスナーを魅了してきた彼が発表したものは、ギターによるインストゥルメンタルと自らがヴォーカルをとった楽曲との2部構成の大作でした。
その中で、特にメロディアスでライブのレパートリーとしても非常に人気の高い楽曲がこちらです!

Santanaからの影響が強いメロウなギターインストで、Jazz/Fusionにも寄せたアプローチです。
都会的な雰囲気とほのかに漂う哀愁のバランスが絶妙で、Steve Vaiの新たな一面を見られます。

卓越したテクニックを持っていても、そこをひけらかすことなくメロディを丁寧に感情を込め、それでいて心に余裕を持ってリラックスしながら優雅に歌うように奏でられるメロディを聞くと、楽しさがストレートに伝わってきます。

よく聞くと、実に多彩なサウンドが楽曲に込められています。
バンドアンサンブルの中にも、シタールやブラスセクション、ありとあらゆるパーカッションがこれでもかと隠し味的に詰め込まれ、玩具箱をひっくり返したかのような多国籍サウンドです。
これをSteve Vaiが1人がアレンジして演奏までしているのだから、そのセンスには脱帽です。

バックを固めるメンバーとしてはベーシストに80年代のOingo Boingoで活躍したJohn Avila、ドラマーにDavid Lee Rothのソロで共演したGregg Bissonetteが参加しています。
2人共、ロックのプレイよりもテクニカルなフュージョンのプレイが得意なだけあって、伸び伸びとプレイをしています。
John Avilaのスラップを多用したベースラインは非常にパーカッシブでリズムをぐいぐい引っ張りますし、それを支えるGregg Bissonetteの安定感抜群のドラムは、繊細なハイハットワークと適切なダイナミクスのコントロール、そして心地よい隙間に見事にハマるスネアのバックビートがたまりません。

テクニカル系ギタリストがメロディにとことん拘って作った至極のインストナンバーです。
クールの中にもギラギラと輝く太陽が垣間見れる名曲です。

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