【曲紹介】Power Paladin / Righteous Fury

パワー・パラディン / ライチャス・フューリー (2022)

2017年にアイスランドで結成されたメロディックパワーメタルバンド。
2022年に発表されたデビューアルバム[With The Magic Of Windfyre Steel]の2曲目に収録されています。

アイスランドといえばBjörkやSigur Rós、múmといったエレクトロニカやポストロックのアーティストが有名であり、ヘヴィメタルシーンにも陰鬱なペイガンメタルやフォークメタルが数多く存在しています。
そんな音楽シーンを切り裂くかの如く、明るく前向きなメロディを前面に押し出した衝撃のデビューアルバムから、インパクト抜群のギターソロを持ったスピードナンバーがこちらです。

ツインバスの連打を多用し、演出過剰気味のメロディを惜しげもなく使うスタイルは、2000年代初頭にイタリアから大量にデビューしたメロディックパワーメタルバンド達の一つだと言われても本気で信じてしまいそうです。
アイスランドから、2022年にこんなバンドが登場したこと自体が衝撃です。

新人といえども、歌も演奏もそれなりのレベルでまとまっており、粗は特に目立たず安定感があります。
丁寧な演奏を心がけるあまりにのっぺりとした印象も多少は感じられますが、こういったジャンルはメロディとアレンジで勝負しますのでマイナス要素にはなっていません。

2本のギターとシンセの音色をしっかりと前面に押し出しているのですが、音圧よりもギターの奏でる派手なメロディのハーモニーを中心に聴かせるプレイが多いため、意外と音がすっきりしており聴きやすさの要因になっています。
このおかげで、メロディの良さがより強く引き立っています。

この曲の最大のハイライトは、ギターソロです。
なんと、ゼルダの伝説のメインテーマを取り入れています。
1986年に任天堂からディスクシステム用ゲームとして発売されて大ヒットして以来数え切れないほどの続編が発表され、世界中で親しまれているビッグタイトルです。
ゲームミュージックのフレーズを曲中に取り入れるバンドはDragonforceが有名ですが、ここまでストレートに導入している例はあまりありません。

バンド名やジャケットを見て分かる通り、剣と魔法のファンタジーの世界を題材としています。
ゼルダの伝説の世界観とも非常に親和性が高いため、まさに最適なチョイスと言えるでしょう。

先人達の手垢まみれで、新鮮味など全く無い音楽性になりますが、それを今の時代に見事にリバイバルしてくれたことに意義があります。
新しい時代の若者達へ伝える古き良きメロディックパワーメタルの名曲です。

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