【曲紹介】Overdrive / Back On The Hunt

オーヴァードライブ / バック・オン・ザ・ハント (1983)

1980年にスウェーデンで結成されたヘヴィメタルバンド。
1983年に発表された1枚目のアルバム[Metal Attack]の1曲目に収録されている楽曲です。

北欧のメタルシーンでも比較的早い時期から活動を開始した、パイオニア的なバンドです。
1981年に発表した自主制作EPの[Reflexions]が話題になり、アルバムのリリースへと漕ぎ着けました。
最初期は70年代のブリティッシュロックからの影響も伺えるサウンドだったのですが、本作からはかなりヘヴィなパワーメタルへ転換しており、
その中でもアルバムのトップを飾るに相応しいスピードナンバーがこちらです。

ツインバスを激しく連打するドラムソロから始まり、徐々に楽器の増えていく展開はJudas PriestのExciterにも通じる高揚感溢れるオープニングです。
オーソドックスなギターリフの中にも、ワンポイントで派手なフレーズを入れたり、ツインでハーモニーを奏でたりとギターを中心に作り込まれた楽曲は、一聴しただけで同郷のバンドとは一線を隠しているのがよくわかります。

この時期のスウェーデンのバンドだと、シンガーの力量が最大のウィークポイントになっているのですが、Overdriveもご多分に漏れず、かなり厳しい評価をせざるを得ません。
ですが、これがマイナスに働いているかと思えば、必ずしもそうではありません。

無理をしているのが明らかにわかる、絞り出すような声で音程もままならず苦しそうに歌い、素っ頓狂なシャウトを所々で織り交ぜるのを聴いていると、思わず応援したくなるような微笑ましさを感じます。
予算が足りずに劣悪な音質の中で、果敢に演奏するバックの楽器隊に意地でもしがみついて自分の実力以上のものを出そうと頑張っている姿がサウンドを通して見えるからです。

サビで最高潮に盛り上がると見せかけて、驚くほど淡白なメロディであっても、当時のバンドとしてはトップクラスにハードでエネルギーに満ち溢れる演奏を聴けば、マイナーメタルが大好きなマニアは手を叩いて喜ぶのではないでしょうか?

北欧メタル最初期を代表する名曲です。
メジャーなバンドに飽きたらまずここから攻めましょう。

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