【曲紹介】Dark Moor / Silver Lake

ダーク・ムーア / シルヴァー・レイク (2000)

1993年にスペインで結成されたシンフォニックメタルバンド。
2000年に発表された2枚目のアルバム[The Hall of the Olden Dreams]の5曲目に収録されています。

大仰なメロディラインとシンフォニックなアレンジが多くのファンから愛されているバンドです。
地元のArise Recordsから1999年に発表されたデビューアルバムの[Shadowland]は売上こそ不発でしたが[Demons & Wizards]のオープニングアクトで回ったスペイン国内のツアーによって徐々に注目を浴びるようになります。
翌年には[Athena]や[Labyrinth]を手がけたイタリア人プロデューサーのLuigi Stefaniniと共にニューアルバムのレコーディングを開始。
彼からの資金援助の元で、前作とは比べものにならないほど充実した環境で制作された本作はシンフォニックメタルを代表する名盤として愛される代表作となりました。
その中から、特に人気の高いスピード感のあるナンバーがこちらです。

鼻が曲がりそうなほどクサいメロディで日本でも話題になりました。
とにかく、演歌のような哀愁メロディが全編にわたり大爆発しています。
シンフォニックなアレンジが、クサさを大増幅されてくれていますね。

まず驚くのは、超パワフルな女性ヴォーカルElisa C. Martinの存在感です。
所謂、女性らしい線の細さは全くなく、声を張り上げて堂々と歌い上げるスタイルです。
Rhapsody Of FireAngraで名を上げたFabio Lioneを彷彿とさせます。
この声があるだけで、バンドの格を2段階ぐらい上に押し上げています。

そして、これでもかとダイナミックに展開しまくるシンフォニックなアレンジが見事です。
時には静かに、時には疾走
ビートを自在に操って劇的な雰囲気をうまく作り上げています。
クラシカルなメロディを惜しげもなく使いまくっているのもいいですね。
味つげどこの話ではありません。
曲全編にこれでもかと打ち込んでくるメロディの洪水に降参です。

壮健なイントロから、ギターとチェンバロのユニゾンソロ
そして一気にドラムが入って爆走する展開の畳み掛けには前メロディックパワーメタルファンは降参するしかありません。

これぞ、シンフォニックパワーメタルの最高峰!
インターネット上でクサメタルと呼ばれるきっかけとなった金字塔的楽曲です。

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