【曲紹介】Triumph / Headed For Nowhere

トライアンフ / ヘッディド・フォー・ノーウェア

1975年にカナダで結成されたハードロックバンド。
1987年に発表された9枚目のアルバム[Surveillance]の3曲目に収録されています。

ギタリストとドラマーのツインヴォーカルによるユニークなトリオ編成でヒットを連発し、80年代にはRushに並ぶカナダの国民的人気バンドまで上り詰めました。
その弊害としてアメリカでのヒットを意識したPOPな曲を書き続けるようにレーベルからの圧力がかかります。
そのプレッシャーに見舞われながらリリースした前作は、カナダではヒットしましたが、アメリカでのセールスは揮いません。
そこで、原点回帰とばかりにカナダのファンへ向けて骨太でドラマチックなロックサウンド満載の作品を完成させました。
その中から、特にファンの間で人気の高いアップテンポのナンバーがこちらです。

Dixie DregsやKansasでの活躍をはじめ、1994年からは25年以上に渡ってDeep Purpleのギタリストを勤め上げているSteve Morseがゲストで参加をしているアップテンポのハードロックナンバーです。

とにかく、ギターリフから歌メロ、サビからギターソロに至るまでドラマチック!
イントロのギターリフからは、同時期に発表された日本のフュージョンバンドThe SQUAREのF1のテーマソングとしても有名なTruthを思い浮かべました。

特に印象に残るのがサビのメロディです。
マイナーキーで哀愁がありながらも、非常に熱くて男らしいメロディラインです。
まるで、敵地に単機特攻するヒーロになった気持ちになれます。

そして、ギターソロ!
Rik EmmettとSteve Morseのテクニックのぶつけ合いとも言うべき熱いギターバトルが火花を散らします。
ただテクニックの見せ合うだけでなく、しっかりとメリハリのついたストーリー仕立てになっています。
ギターソロにそこまで興味のない私でも楽しめる、非常にキャッチーな展開です。

実はこの曲がTriumph初体験だったのですが、こんな素晴らしい曲をやるバンドは追いかけなければいけないとバイト代はたいて再発されたばかりの全作品を一気に揃えたのも良い思い出です。

カナディアンハードロック至上に残る名曲!
80年代ファンはマストです1

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