トーキョー・ブレイド / ナイト・オブ・ザ・ブレイド (1984)
1979年にイングランドで結成されたヘヴィメタルバンド。
1984年に発表された2枚目のアルバム[Night Of The Blade]の2曲目に収録されています。
NWOBHMの名バンド!
ムーブメントを象徴する非常にクオリティの高いブリティッシュメタルとして人気があります。
その中でもトップクラスの人気を誇るのが、このスピードナンバー。
勢いを武器に、荒削りながらも突っ走っています。
ドカドカを踏み鳴らされるツーバスの連打は、[Iron Maiden]や[Judas Priest]とは一線を画す、後のパワーメタルにも繋がる特にアグレッシヴなスタイルです。
この時代のヘヴィメタルバンドは、70年代のブリティッシュハードロックを更に激しく演奏するスタイルに発展させたバンドが大半を占めていました。
なので、90年代以降のメタルを通過した耳にはかなりソフトに聴こえます。
ですが、この曲はヘヴィメタルから生まれたヘヴィメタル。
純度100パーセントです!
当時のシーンでは、ここまで激しい曲を演奏するバンドはなかなか存在しなかったと思います。
ただ、さすがはイギリスのバンド。
湿り気のあるツインリードでのソロは、[Wishbone Ash]などの先輩たちが切り開いたスタイルを継承しています。
一旦スローになったところから一気にアクセル全開で弾きまくる展開には鳥肌が立ちます。
今作からシンガーとして加入した、当時17歳だったVic Wrightの元気いっぱいの歌も非常に聞いていて爽快です。
前任シンガーAlan Marshの湿り気のある声も素晴らしいのですが、突き刺さるようなハイトーンでグイグイとバンドを引っ張る若い声が楽曲の破壊力を増幅している印象です。
ブリティッシュメタルを語る上で、絶対に外すことのできない超名曲、ここにあり!
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