【曲紹介】The Pointer Sisters / I’m So Excited

ポインター・シスターズ / ソー・エキサイテッド (1982)

1970年に結成されたアメリカのヴォーカルグループ。
1982年に発表された9枚目のアルバム[So Excited!]の1曲目に収録されています。

4人の姉妹による美しいハーモニーとソウルフルな歌声で人気を博したグループです。
R&BからJass、ゴスペル、ポップスまでなんでも歌いこなすスーパーグループです。

タイトルの通り、非常にテンションの高いアップテンポなナンバー。
ディスコブームに乗って、ポップス寄りの名曲を量産していた時期の大ヒット曲です。

この人たちは、本当に上手い!
ソウルフルな美声で全てをねじ伏せる力を持っています。
サビでのほのかな哀愁メロディは、自分でもどうしたらいいのかわからない興奮状態をうまく表現できています。

非常にタイトな曲のアレンジも素晴らしいです。
ドラムを叩くのは、John Robinsonさん。
Chaka KhanやMichael Jacksonをはじめ、Eric ClaptonやDaft Punkまで超ビッグネームとばかり共演しているスーパードラマーです。

この曲は4分音符のビートを強調して、間に入るいわゆる「ウラ」の音をどれだけ印象付けるかが勝負です。
ほとんどのドラマーは叩けと言われたら以下のような失敗をすると思います。

・ハイハットを8分音符で演奏してバタバタしたリズムになってしまう
・スネアのバックビートを強調してしまい、スピード感がなくなってしまう

このどちらかになるのでしゃないでしょうか?

よく聴けばわかるのですが、小節の最後に「チィ!」と言うハイハットをオープンした音が入っていると思います。
これこそがリズムの「ウラ」の気持ちがいい部分です。
これを毎回同じタイミングで入れないといけないんです。

さて、どうする?
それは、普段は4分音符でハイハットを叩き、オープンするときだけ8分音符で一回叩く。
文字に表すと、こうです。

ドッバンドッバンドッバンドッバチィ

これの繰り返しです。
ここまでシンプルにリズムを仕上げられるセンスには脱帽です。
80年代ポップスを代表する超名曲!


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