ドアーズ / ハートに火をつけて (1967)
1965年に結成されたアメリカのアートロックバンド。
1967年に発表されたデビューアルバム[The Doors]の6曲目に収録されています。
The Doorsの代表曲であり、The Doorsを象徴する1曲です。
非常に知名度の高い曲であり、The Doorsを知らなくてもイントロのフレーズは知っているリスナーも多いと思います。
このバンドはベーシストがいません。
キーボードでベースラインの低音を弾いていますが、ベースは無い物と一緒。
すなわち、ドラムがリズムの全責任を負わねばならないのです。
しかも、このバンドはカリスマ的人気を誇るシンガーのJim Morrisonがいます。
彼の歌を最大限に引き立てるプレイをしなければなりません。
ドラマーの責任はとても重大!
そんな中で、ドラマーのJohn Densmoreは見事に自分の役割を果たしています。
曲の展開によって緩急をつけた安定のプレイです。
イントロはクラッシュシンバルをラウドに打ち鳴らし、歌が入ると一転してラテン風味のお洒落な雰囲気に。
盛り上がるところのスネア連打はフルパワーでねじ込んできます。
静かなプレイから、盛り上がるところの爆発力が凄まじいです。
知的なフリをして、全員根っからのロックミュージシャンです。
この曲、デスメタルでよく使われるブラストビートの原型がところどころに入ります。
バスドラムとスネアを高速でドカドカドカドカ!ってやるアレです。
溢れ出る感情を表現しているのですが、まさかこの時代のプレイから聴けるなんて思ってもいませんでした。
特に、曲のラストのテンションが最高潮になるところの狂気に満ちたドラムプレイは必聴!
まさに、ロック混沌の時代が残した名曲です。
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