【曲紹介】The Doors / Light My Fire

ドアーズ / ハートに火をつけて (1967)

1965年にロサンゼルスで結成されたロックバンド。
1967年に発表された1枚目のアルバム[The Doors]の6曲目に収録されています。

神秘的なサウンドや文学的な歌詞による世界観、そしてベーシストがおらずキーボードが低音楽器を担当するユニークな編成が世界中で人気を博したバンドです。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校に通っていたJim Morrison(Vo)とRay Manzarek(Key)が意気投合して結成。
音楽仲間だったRobby Krieger(Gt)とJohn Densmore(Dr)を引き入れてラインナップが完成します。
すぐさまデモテープを録音してロサンゼルスのWhisky a Go Goを中心にライブ活動を始めると、瞬く間に人気バンドとなります。
そこに目をつけたElektra Recordsから契約を持ちかけられ、晴れてメジャーデビューを果たしました。
過去のライブでの人気曲を多数含んだデビューアルバムは、Billboardの年間チャートで2位を記録。
デビューからいきなりアメリカのトップバンドの仲間入りをした名盤から、最も知名度の高いナンバーがこちらです。

非常に知名度の高い曲であり、The Doorsを知らなくてもイントロのフレーズは知っているリスナーも多いと思います。

このバンドはベーシストがいません。
キーボードでベースラインの低音を弾いていますが、ベースは無い物と一緒。
すなわち、ドラムがリズムの全責任を負わねばならないのです。
しかも、このバンドはカリスマ的人気を誇るシンガーのJim Morrisonがいます。
彼の歌を最大限に引き立てるプレイをしなければなりません。

ドラマーの責任はとても重大!
そんな中で、ドラマーのJohn Densmoreは見事に自分の役割を果たしています。
曲の展開によって緩急をつけた安定のプレイです。
イントロはクラッシュシンバルをラウドに打ち鳴らし、歌が入ると一転してラテン風味のお洒落な雰囲気に。
盛り上がるところのスネア連打はフルパワーでねじ込んできます。

静かなプレイから、盛り上がるところの爆発力が凄まじいです。
知的なフリをして、全員根っからのロックミュージシャンです。

この曲、デスメタルでよく使われるブラストビートの原型がところどころに入ります。
バスドラムとスネアを高速でドカドカドカドカ!ってやるアレです。
溢れ出る感情を表現しているのですが、まさかこの時代のプレイから聴けるなんて思ってもいませんでした。
特に、曲のラストのテンションが最高潮になるところの狂気に満ちたドラムプレイは必聴!

まさに、ロック混沌の時代が残した名曲です。

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