システム・オブ・ア・ダウン / チョップ・スウェイ!! (2001)
1994年にカリフォルニア州で結成されたニューメタルバンド。
2001年に発表された2枚目のアルバム[Toxicity]の6曲目に収録されています。
メンバーたちの故郷であるアルメニアの民族音楽とヘヴィメタルを掛け合わせ、世界中で多くのファンを獲得したバンドです。
1998年にAmerican RecordingsよりRick Rubinのプロデュースで発表されたデビュー作[System Of A Down]は衝撃を持って迎えられました。
その後に行ったリリースツアーでは[Slayer]の前座やOzzFestへの出演を果たし、全米で一気に知名度を上げます。
早速セカンドアルバムを完成させたバンドは発売を発表する場としてハリウッドでの無料コンサートを企画しますが、収容人数3500人の会場に15000人以上の観客が押し寄せてコンサートは中止。
フラストレーションを抑えきれなくなった観客による暴動にまで発展するアクシデントもありましたが、これも人気を象徴するエピソードです。
そんな紆余曲折を経て発表された本作は、間もなくBillboardチャートで1位に輝いてバンドの代表作となりました。
その中から、ライブでは必ず演奏される人気ナンバーがこちらです。
一言で言えば変態ロック
ヘヴィメタルの側面、オルタナティヴロックの側面、プログレッシヴロックの側面
どれも非常にバランスよく詰め込まれています。
非常に怪しい雰囲気のイントロからは
どこか東欧や中東のニオイもほのかに感じられます。
これは。レバノンやアルメニアにルーツを持つメンバーで構成されているからでしょう。
そして、いきなりガチなメタルパートに変貌。
さらに、ラップに合わせて強引なユニゾンが飛び出します。
何がなんだかわらかぬまま、曲調は静かなオルタナティヴロック風に変貌
この節操のなさに終始振り回されっぱなし。
ただ、全てのエッセンスが見事に混ざり合っているので違和感は全くありません。
似たようなバンドが見当たらない非常に個性的なバンドです。
世界中で大ヒットしたのも、理解できますね。
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