ブラック・サバス / アイアン・マン (1970)
1968年にイングランドで結成されたロックバンド。
1970年に発表された2枚目のアルバム[Paranoid]の4曲目に収録されています。
重く引きずるような重低音のギターリフにより、ヘヴィメタルが発展する基礎を作り上げた偉大なバンドです。
デビューアルバムが全英チャートで1位となり、全米チャートでも23位まで上り詰めたことから、バンドは勢いに乗ってすぐさまスタジオに入りました。
前作からたった7ヶ月のスパンで制作された本作は、アメリカで熱狂的支持をもって受け入れられます。
その結果、全米チャートで12位となってトップ20入りを果たしました。
その中から、ヘヴィメタルを作った才能あるアーティスト達のほとんどが模倣としたであろう、重く引きずるような独特のリズムとキャッチーなギターリフが印象的なナンバーがこちらです。
アイアンマンが近づいてくる足音のようなバスドラム
そして、目の前に現れたのを表現する沈み込むようなギター。
前代未聞のヘヴィサウンドです。
それだけでなく、リフも非常にキャッチーで覚え易いのがポイントです。
一度聞いたら絶対に忘れない最早古典芸能と呼んで差し支えないでしょう。
この曲の凄いところは、ギターリフとヴォーカルのユニゾンです。
歌の次元を超えて、ギターリフに歌詞がついているようです。
そして、リフはこれだけヘヴィなのにドラムは非常に軽快。
ハネたリズムでフルパワーで叩きまくっています。
これで、ドラムもヘヴィに叩いてしまったら曲のキャッチーさが台無しになるところです。
このコントラストが、名曲たる由縁でしょう。
実は、よく聞くとブルージーで哀愁漂うギターソロも聴けます。
リフにばかりでなく、こういうところにも聞かせどころを作ってくれるところが心憎いですね。
アメリカの大人気プロレスタッグチーム[ロードウォリアーズ]が入場曲として使用したことでも有名です。
ロックの歴史を語る上で決して避けて通ることのできない永遠の名曲!
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