【曲紹介】Roko / Hot Nights in Africa

ロコ / ホット・ナイツ・イン・アフリカ (1992)

1989年にドイツで結成されたハードロックバンド。
1992年に発表された2枚目のアルバム[Open Invitation]の2曲目に収録されています。

ハードポップバンドの[Jojo]で活動していたRoko Kohlmeyerを中心に結成されました。
Polydorと契約を結んでリリースされたセルフタイトルのデビューアルバムは、ヨーロピアンな哀愁溢れるフレーズに満ちた名盤として多くのファンを獲得します。
それに続く本作は、[Treat]や[Magnum]等の多く手がけたAlbert Boekholtとタッグを組んで制作され、より洗練されたシャープな仕上がりとなりました。
その中から、サビが強烈なキラーチューンがこちらです。

前作発表後にキーボードが脱退した為、メタリックなギターサウンドが全面に出ています。
80年代のグラムメタルに影響を受けたパーティーロック風のサウンドなのですが、能天気なイメージはあまり感じません。
Roko Kohlmeyerの少し憂いを帯びたハスキーな声のおかげでしょう。
アメリカのバンドだと、こうはいきません。

この曲はとにかくサビが強烈!
『Oh ne ne olé ya ya』とアフリカでのダンスの掛け声をイメージしたフレーズは一度聴いたら頭から離れません。
直訳すると『アフリカの熱い夜』となるタイトルもクールです。
アフリカを題材にしたロックミュージックは[TOTO]のヒット曲[Africa]がありますが、この曲だってインパクトだけなら負けていません。

思わず踊り出したくなるリズムは、バックの演奏あってのもの。
リズムセクションが堅実且つシンプルなプレイでダンサブルなビートを打ち出します。
派手なプレイはギターに任せ、リズムの下地をしっかり作る職人的なプレイが活きています。

これだけ魅力的な楽曲があるにも関わらず、セールスは失敗に終わりました。
同郷の[Fair Warning]のようにもう少し日本で人気が出てもよかったのですが、残念ながら知名度は今ひとつです。
とはいえ、マイナーバンドの発掘に勤しむリスナーにとっては廃坑から見つかったダイヤモンドのような輝きを放っている名曲です。

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