【曲紹介】Slayer / The Final Command

スレイヤー / ザ・ファイナル・コマンド (1983)

1981年にアメリカのカリフォルニアで結成されたスラッシュメタルバンド。
1983年に発表されたデビューアルバム[Show No Mercy]の8曲目に収録されています。

音楽的な部分と知名度を総合すると、Slayerがスラッシュメタルの究極系とも言われています。
デビューから解散まで、一貫してアグレッシヴなスピード感溢れるヘヴィメタルにこだわり続け、一度も道を見失わずにファンが求めるものを提供し続けてきました。

そんな帝王の名が相応しいSlayerにも若くて未熟な時代はもちろんありました。
メンバー4人中まだ3人が10代だったデビューアルバムでは、スラッシュメタルバンドとしてのアイデンティティはまだ完全に確立されておらず、Iron Maidenに代表されるブリティッシュメタルからの影響が色濃く出ています。

その部分が特に顕著に表れているのがこの曲!
Slayerの代名詞である不協和音を多用したギターリフは一切聴かれず、楽曲のテンポが高速である以外は至って普通のヘヴィメタルです。

ギターソロに至っては、後の彼らでは絶対にやらないようなツインリードのハーモニーまで聴かせてくれます。
これは、Dragonslayerと名乗っていた時代にIron MaidenやJudas Priestのコピーを演奏していた頃の名残です。

楽曲のクオリティも、演奏力も、録音状態もプロの水準にはこれっぽっちも達していませんし、アルバムの中でも特に地味で取り上げられる機会の少ない楽曲です。
ですが、帝王と呼ばれるまでに上り詰めたvバンドがまだヤンチャ坊主だったころの微笑ましい姿を体験できる歴史的価値があると思っています。

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