メガデス / ラトルヘッド (1985)
1983年にロサンゼルスで結成されたスラッシュメタルバンド。
1985年に発表されたデビューアルバム[Killing Is My Business… and Business Is Good!]の5曲目に収録されています。
スラッシュメタルに複雑な展開と難易度の高いアンサンブルを融合させ、シーンの発展に貢献したバンドです。
Metallicaのメインソングライターであり、中心的人物でもあったDave Mustaineは、ドラッグの問題と人間関係のトラブルでバンドを追い出されるように解雇されてしまいます。
そんな彼が自分を解雇したMetallicaを超えようとバンドを立ち上げ、Combat Recordsと契約を結んでテクニカルな部分を極限まで高めたデビューアルバムをリリースしました。
レーベルから与えられたレコーディング費用の半分近くをドラッグに使ってしまったため、やっつけ仕事の劣悪音質で録音せざるを得なかった曰く付きの作品です。
これで内容が悪かったら誰の記憶にも残らないところなのですが、人によっては最高傑作に挙げられることもあるほど充実した内容に仕上がっています。
その中でも特に人気が高いのがこの曲!
Dave Mustaineの超テクニカルで攻撃的なギターリフにビビります。
なぜここまで速く演奏する必要があるのかと疑問に思うレベルです。
とにかく速い!
テンポの速さだけ見れば、これ以上のスピードで演奏しているバンドは星の数ほどいます。
ですが、テクニカルなプレイを追いつけるギリギリで演奏するのがこのバンドのコンセプトです。
そして、その辺のメタルバンドと一線を画す個性が一糸乱れぬ完璧な演奏です。
それもそのはず。
ギターのChris PolandとドラムのGar Samuelsonは、それなりにキャリアの長いジャズミュージシャンです。
メタルミュージシャンを遥かに凌ぐ演奏能力を持っています。
そんな人を加入させてスラッシュメタルをやらせるなんて、めちゃくちゃ斬新です。
まさに初期Megadethを代表する超超超名曲!
怒りと初期衝動と高度な演奏技術が同居する、インテレクチュアルスラッシュメタルの夜明けです。
ちなみに、この曲にインスパイアされて生まれたのがDestructionのこの曲です。
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