ドミネ / ザ・ハリケーン・マスター (2001)
1984年にイタリアで結成されたパワーメタルバンド。
2001年に発表された3枚目のアルバム[Stormbringer Ruler – The Legend of the Power Supreme]の2曲目に収録されています。
あ〜い!あ〜む!じ!はり〜けんま〜すたぁ!
苦節12年の下積みの末、遂にレコードデビューを果たした苦労人バンド。
Manowarに多大な影響を受けたエピックな正統派ヘヴィメタルを貫くも、わかりやすさゼロでマニア意外お断りでした。
そんな反省も踏まえてか、日本での本格流通を開始した本作では非常に分かりやすいメロディックパワーメタルとなっています。
1発で覚えられるシンプルなリフ。
フィルインはほとんど叩かないドラム。
大合唱必至のサビ。
タッピング「しか」やっていないギターソロ。
どれをとっても、シンプルの極みです。
そんな中で光るのが、ヴォーカルを務めるMorbyの歌唱力。
イタリアンメタルのパイオニア的なSabotageで80年代から活動を続け、日本で知名度のあるLabyrinthでもライブサポートでステージに立ったことのあるベテランです。
とにかくハイトーンがよく伸びます。
パワフルでエモーショナルで、イタリア屈指のシンガーだと思います。
曲のラストで6回転調をするのですが、どんどんキーが高くなっていき、最後なんかほとんど超音波!
あまりのヤケクソ具合に思わず笑みがこぼれます。
メタルって、こういうお馬鹿なことをクソ真面目にやるところが魅力だったりします。
不器用で演奏力は今ひとつでも、どうしても忘れられない1曲です。
まさに、イタリアンB級メタルの最高峰!
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