【曲紹介】Nocturnal Rites / Destiny Calls

ノクターナル・ライツ / デスティニー・コールズ (1999)

1990年にスウェーデンで結成されたヘヴィメタルバンド。
1999年に発表された3枚目のアルバム[Sacred Talisman]の1曲目に収録されています。

デビュー当時は、抒情的なメロディラインでファンを獲得するも、いかにもB級メタルらしいイモ臭さが抜けきれていないところが惜しい部分でしたが、3枚目でついに殻を破ることに成功。
演奏、音質、楽曲のアレンジも全てにおいて格段にパワーアップを遂げました。
特に、初期の名曲でありバンドの代表曲の一つとして愛されているのがこちらのスピードナンバーです。

ほとんどのリスナーは、イントロのギターフレーズを聴いただけで強烈な拒否反応を起こすか、目を見開いて感動の渦に包まれるかのどちらかになるでしょう。
まるで、日本の演歌や昭和歌謡にも通じる一種の恥ずかしさを纏った強烈なメロディラインは、インパクトが絶大です。

それも、1回どころではなく2回もリピートして流してくれるのですから、脳裏に焼き付いて離れなくなってしまうことは間違いありません。

こういったバンドの場合は、強烈なメロディに反して歌が残念なケースが珍しくありません。
何故かは知らないのですが、自分の音域に合っていないハイトーンを苦しそうな声で張り上げるシンガーが多いのです。
しかし、このバンドのフロントマンを努めるAnders Zackrissonはそんな心配はどこ吹く風です。

彼は[Europe]のJoey Tempestと似たマイルドな声の持ち主です。
地声で丁寧に歌い上げるスタイルで、メロディックパワーメタルとの相性はあまり良くないように感じます。
ですが、この曲の持つ抒情的なメロディラインのおかげで違和感無く曲に溶け込んでいます。
むしろ、何度も聞くうちにこの声以外は考えられなくなります。

メロディの組み立ても、Aメロからサビにかけて綺麗な曲線で盛り上がるように計算されています。
まるでフォークソングのように穏やかに歌い始め、Bメロで徐々に盛り上がり、サビで爆発を起こすかのように解放される展開は、1988年に[Helloween]が[Eagle Fly Free]で打ち出した、明るく前向きなサビを持つスピードナンバーの雛形を丁寧になぞっています。

大袈裟でわざとらしい様子のことを”クサい”と表現するのですが、この曲こそがその真骨頂です。
メロディックパワーメタルを代表する名曲が放つ、鼻が曲がりそうなクサメロに酔いしれて下さい。

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