プライマル・フィア / メタル・イズ・フォーエバー (2004)
1997年にドイツで結成されたヘヴィメタルバンド。
2004年に発表された5枚目のアルバム[Devil’s Ground]の1曲目に収録されています。
[Sinner]を率いるMat Sinner(Ba)と、[Tyran’ Pace]や[Gamma Ray]で活躍したRalf Scheepers(Vo)を中心に結成された長いキャリアを誇るバンドです。
結成当初はキャリアのあるメンバー同士で組んだプロジェクトとして扱われていましたが、精力的なツアー活動でバンドとしての存在感をアピールします。
前作の[Black Sun]を発表する際には、Mat Sinner(Ba)がメインで活動していた[Sinner]を一旦休止するほどまで入れ込んでいました。
アルバムリリース後のツアー中にはメンバーチェンジが勃発。
Henny Wolter(Gt)に変わってオリジナルメンバーのTom Naumann(Gt)が復帰、逆にドラマーはオリジナルメンバーのKlaus Sperling(Dr)から元[Annihilator]のRandy Black(Dr)へと交代しました。
メンバーを新たに発表した本作は、ヘヴィメタルへの惜しみない愛が濃縮されたキラーチューンが多くのファンを熱狂させてバンドをドイツを代表するヘヴィメタルバンドへと押し上げました。
その中から、まさにそのキラーチューンとも言えるナンバーがこちらです。
めったるいずふぉっえっばぁぁぁぁぁ!ふぉえっばぁぁぁぁぁ!ふぉえっばぁぁぁぁぁ!
Mat SinnerとのRalf Scheepersによるジャーマンメタルマニアなら身を乗り出すようなすごいメンツで結成され、高品質な作品を発表しながらもイマイチ人気が沸騰しないバンドでしたが、この曲が全てを変えました!
メタルよ、永遠なれ!
恥ずかしくなるような直球ストレートなタイトル
内容はもちろん純度100パーセントのヘヴィメタルでした。
Ralf Scheepersの天にも届くハイトーンシャウトが響き渡り、飛び切りヘヴィなギターリフが飛び出せば、そこはもうヘヴィメタルの海の底。
ヘヴィメタルを褒め称えるアンセムです。
そして、しっかりとジャーマンメタルしているところもポイントが高いですね。
ギターソロ前のシンガロングは、AcceptがBalls To The Wallで聴かせてくれたそれと全く同じです。
同郷の先輩が残した遺産をしっかりと継承する姿勢もヘヴィメタルのあるべき姿ですね。
実はよく聞くと全然たいした曲じゃないんです。
どこにでもある何の変哲もないヘヴィメタルです。
おそらく、Primal Fear以外がプレイしたら捨て曲になっていたかもしれません。
しかし、この雰囲気ですよ!
ヘヴィメタルを心から愛する才能のあるミュージシャンたちが演奏すると、愛に溢れた賛美歌へと大変身を遂げるんです。
この雰囲気だけでもう100点満点!
永遠のメタルアンセムです!
コメント