【曲紹介】Guns ‘n’ Roses / Welcome to the Jungle

ガンズ・アンド・ローゼス / ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル (1987)

1985年にロサンゼルスで結成されたロックバンド。
1987年に発表されたデビューアルバム[Appetite for Destruction]の1曲目に収録されています。

バッドボーイズのスタイルで世界的な成功を手にし、ロックシーンの代表格として圧倒的な知名度を誇るバンドです。
[Hollywood Rose]のAxel Rose(Vo)とIzzy Stradlin、[L.A.Guns]のTracii Guns(Gt)が意気投合し、互いのバンド名を組み合わせて命名されました。
しかしTracii Gunsは早々に脱退して[L.A.Guns]を再結成。
入れ替わるように元[Road Crew]のSlash(Gt)、Duff McKagan(Ba)、Steven Adler(Dr)が加入してラインナップが固まります。
1986年にはGeffen Recordsと契約を交わしてスタジオライブを収録した[Live ?!*@ Like A Suicide]を発表。
瞬く間に10000枚が完売し、ファン達のアルバムへの期待が高まる中で発表されたのが本作です。
発売当初は殆ど注目されませんでしたが、MTVと連携をしたMusic Videoを活用してのプロモーション戦略が見事に当たって遂にはアメリカだけで2000万枚近くを売り上げるモンスターアルバムとなりました。
その中から、人気が爆発するきっかけにもなったバンドの代表曲がこちらです。

このバンドをイメージする際にはこの曲が頭の中で流れる方も多いのでは無いでしょうか。
ディレイを効かせたギターリフから始まるセンセーショナルなイントロは、まさにバブリーな80年代を象徴するような煌びやかなムードをたっぷりと含んでいます。

Axel Rose(Vo)の今にもどこかに飛んで行ってしまいそうなほどテンションの高いパフォーマンスと、絶背の美男子とも呼べる整ったルックスとは裏腹に[Nazareth]のDan McCafferty顔負けの濁声は、世界中から注目を浴びました。
スキャットを自在に操って喚きまくる危険な雰囲気に魅了されたリスナーも多くいることでしょう。

また、非常に長いアフロヘアで顔を隠しながらギターをかき鳴らしていたと思えばブルースのフィールをたっぷり含んだ粘つくソロまで奏でるSlashも人気を2分するスター性を持っていました。

ですが、この曲の屋台骨となっている3人を忘れてはなりません。
整った顔立ちと、そこにいるだけで華のある佇まいはこのバンドにおいては必修科目。
プレイはシンプルながらも、絶妙なリズムのコントラストで楽曲に唯一無二の個性を与えています。

Izzy Stradlin(Gt)Duff McKagan(Ba)が16分のフィールで細かいバッキングを刻むのに対し、Steven Adler(Dr)が8分のフィールで前のめりなビートを豪快にぶっ叩きます。
通常はアンサンブルが成り立たないほどバラバラなプレイなのですが、どんな魔法を使ったのかリズムがピッタリと合っています。
確かにリズムを無理やり合わせようとドラムまで細かくビートを刻んだら、お行儀の良いプレイになってここまで危険な雰囲気は出ないでしょう。
大都会のコンクリートジャングルをここまで上手く表現できているアンサンブルにはなかなか出会えません。

この曲のMusic Videoが放送された翌日、アメリカ中からリクエストが殺到してMTVの電話交換機が壊れて使用不能になったという逸話も残っています。
ロックシーンの歴史を塗り替えた時代を超えて愛され続ける名曲です。

Guns ‘n’ Rosesの他の楽曲紹介はこちら!

アルファベット別の記事一覧はこちら!

コメント

タイトルとURLをコピーしました