【曲紹介】Amazarashi / ぼくら対せかい

あまざらし / ぼくら対せかい (2017)

2007年に青森県で結成されたロックバンド。
2017年に発表された4枚目のアルバム[地方都市のメメント・モリ]の12曲目に収録されています。

バンド形式はライブを行う時のみで、実質は秋田ひろむと豊川真奈美のユニット形式のプロジェクトです。
アルバムのラストを飾る壮大なナンバー。
シンセと打ち込みリズム主体のアンビエント系でロック色はほとんど無いのですが、音使いがいちいちツボをついてきます。
ヴォーカルを抜けば、完全にアニメのBGMです。

悲しみを乗り越えた主人公が何かを決意するシーンによく似合います。

そんな透明感溢れるバックトラックに合わせて秋田ひろむ氏の70年代フォークソングに強い影響を受けた燃え盛る火炎レベルの熱い熱い、熱苦しすぎる歌が乗ります。

過ぎ去っていった輝かしい過去と、苦しみ悶えている現在と、先の見えない未来
その全ての[世界]と戦う情景を魂を込めて吐き出しています。

邦楽はほとんど聞かない私ですが、Amazarashiは大好きです。
父と同じ下北半島出身であることも親近感が湧いているかもしれません。
こんな風に歌が歌えたらいいなと羨ましく思う反面、こんな風に歌うためには辛い思いを沢山するのだろうなと覚悟が決まらない複雑な感情が渦巻きます。

ゲームミュージックが好きな人にはガチでオススメです。
もちろん、歌としても楽しめるのですが、歌をあえて無視してバックトラックだけに集中して聴くのも全然アリ!
1つの曲で3倍ぐらい楽しめます。
Amazarashi、これからも素晴らしい楽曲をどんどん届けてほしい。

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