エーシー・ディーシー / ロック・オア・バスト (2014)
1973年にオーストラリアで結成されたハードロックバンド。
2014年に発表された15枚目のアルバム[Rock or Bust]の5曲目に収録されています。
デビュー以来シンプルで骨太なハードロックサウンドを貫き、世界中で絶大な人気を誇るバンドです。
2008年発表の前作[Black Ice]は世界29カ国のアルバムチャートで1位を獲得。
2010年には人気コミックを実写映画化した[Iron Man2]に過去の楽曲を提供し、サウンドトラックもヒットするなど2度目の人気絶頂期を迎えます。
しかし、2014年にニューアルバムのレコーディングに着手した時点で中心人物であったMalcom Young(Gt)が認知症を患って音楽活動ができなくなる悲劇がバンドを襲います。
しかし、彼とAngus Youngの甥であり結成当初より陰ながらバンドを支えていたStevie Youngが後任として加入。
無事にレコーディングを終えてリリースされた本作は、前作より更に贅肉を落としてシンプルになったサウンドでBillboardチャートで3位になる好セールスを記録しました。
長いバンドの歴史の中では比較的地味ながらもファンからの支持も熱い作品から、アルバムのトップを飾るタイトルトラックがこちらです。
歳をとっても全く変わらないサウンドを聴かせてくれる安定のAC/DC
リズムはパワフル、リフもパワフル
音数は極端に少なく、構成もシンプル。
新鮮味は全くありませんが、いつの時代も安心して聴けるAC/DCブランドです。
特に、ドラムのタイム感は独特です。
常に同じリズムパターンを繰り返すだけなのに、Phil Ruddのような雰囲気は出せません。
それは、リズムの歌い方が大きく関係してきます。
ドラムを叩いたことのない人は、この曲のドラムをこう歌うでしょう
ドン タン ドン タン
ドラムの経験があれば、こう歌うかもしれません。
ドンチッタンチッドンチッタンチッ
でも、これだとこのノリは出ないんです。
ドラマーのPhil Ruddはこのノリで叩いてます。
ドゥヂッバゥヂッドゥヂッバゥヂッ
その中でも「ドゥ」の音と「バゥ」の音は特にアクセントを強く叩きます。
これによって、アクセントの音が長く伸びて、結果的に重くて独特のノリが出て来ます。
試しに、曲を流しながらドラムの音に合わせて歌ってみてください。
体が自然に動き出すはずです。
コメント