レイヴン / ドント・ニード・ユア・マネー (1981)
1974年にイングランドで結成されたヘヴィメタルバンド。
1981年に発表されたデビューアルバム[Rock Until You Drop]の3曲目に収録されています。
NWOBHMムーブメントに乗ってデビューしたバンドの中でも特にハイテンションな歌と演奏で人気を博したバンドです。
アスレチックメタルと呼ばれた素晴らしいライブの数々は伝説となり、全盛期にはあのMetallicaを前座に引き連れてアメリカツアーを行ったほどです。
そんなバンドのファンからの支持の高いライブでの定番曲がこちら!
とてもキャッチーな短音リフを武器に、前のめりなビートでガンガン押していく高いナンバーです。
3ピースの必要最小限の編成を武器に、無駄な装飾は一切省いたゴリ押しとも言えるテンションの高さは、楽曲に凄まじいスピード感を与えています。
素っ頓狂なハイトーンで気が触れたかのようにシャウトするJohn Gallagher の声が強烈なインパクトを放っており、これこそがRavenの唯一無二の個性です。
そして、三位一体とも言える絶妙なアンサンブルが地味に素晴らしい。
John Gallagherの前のめりながらも鉄壁のリズムキープでゴリゴリとボトムを支えるベース。
そこにぴったりと寄り添ってドタバタとパワー全開にぶっ叩くRob “Wacko” Hunterのドラム。
そして、John Gallagherの自己主張の激しい煌めくようなギターワーク。
これら要素がバランスよく絡み合って非常に熱量の高いパフォーマンスとなっています。
非常に荒削りで限られた予算の中でレコーディングされましたが、かえってアグレッシヴな雰囲気が出て良い結果となりました。
ヘヴィメタルが産声を上げた当時、Venomと並んで最もハードでヘヴィと言われたダイアモンドの原石がここにあります。
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