【曲紹介】U.D.O. / Pain

ユー・ディー・オー / ペイン (2015)

1987年にドイツで結成されたヘヴィメタルバンド。
2015年に発表された15枚目のアルバム[Decadent]の5曲目に収録されています。

ジャーマンメタルの重鎮である[Accept]を脱退したUdo Dirkschneider(Vo)のプロジェクトとしてスタートしたバンドです。
1987年のデビュー以来、[Accept]の再結成に伴う活動休止を挟みながらも1997年に再始動をしてからは3年で2枚のペースで精力的にリリースを続けます。
前作の[Steelhammer]では健康上の理由でバンドを離れたStefan Kaufmann(Gt)に代わって加入した若きロシア人のAndrey Smirnov(Gt)がバンドに新しい風を運んだのか、ドイツのチャートで21位を記録。
バンドにとって久しぶりのヒット作となりました。
前作のレコーディング完了後には元[Amberian Dawn]のKasperi Heikkinen(Gt)が加入。
ツインギターの編成で作成された本作は、過去作と比べても特にメロディを強調した力作です。
その中から、哀愁漂うヨーロピアンなギターワークが魅力的なナンバーがこちらです。

U.D.Oの全ての楽曲と比較しても、トップクラスの泣きのメロディが炸裂しています。
イントロでリードギターの奏でる儚さすら覚える旋律から、80年代のヒットチャートにおける王道のコード進行まで古くからのファンの琴線にジャストフィットする要素が満載です。
これにはフィンランドのメロディックメタルバンド[Amberian Dawn]から移籍してきたKasperi Heikkinen(Gt)が作曲に関わっていることが大きく影響しています。
Andrey Smirnov(Gt)との美しいツインリードのハーモニーや、サビのバッキングでのセンス溢れるアルペジオフレーズなどギターの見せ場がとにかく満載。

それに感化されたのか、Udo Dirkschneider(Vo)の歌も絶好調です。
強烈な濁声で聴くものにインパクトを与えるメタルシンガーの鏡と言われた彼の声ですが、哀愁のあるメロディラインを歌わせると不思議なほどフィットします。
加齢によって声域が非常に狭くなり、更には出せる声色も1つだけとなったハンデも何のその。
年季の入った味のある歌唱で丁寧に歌い上げるパフォーマンスは、若いギタリストと対等に渡り合っています。

まるでメロディアスロックと形容しても言い過ぎではないほど美旋律に彩られています。
1990年に発表した[Faceless World]もメロディを強調した作品でしたが、そこに収録されている曲の比ではありません。
ジャーマンメタルの重鎮と呼ばれる大ベテランが、自分の息子と同世代の若者達と手を組んで若返りを感じさせた名曲です。

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