【曲紹介】Rage / Wings Of Rage

レイジ / ウイングス・オブ・レイジ (2020)

1984年にドイツで結成されたヘヴィメタルバンド。
2020年に発表された24枚目のアルバム[Wings Of Rage]の5曲目に収録されています。

ドイツにおけるパワーメタルシーンの創世記から活動を続けるベテランバンドです。
[Avenger]名義でデビューして以来、幾度ものメンバーチェンジを繰り返しながらも一度も解散せずに精力的に活動。
2015年からは第6期とも言えるラインナップが揃い、アルバムのリリースをツアー活動を続けます。
前作の[Seasons of the Black]を最後に10年以上所属したNuclear Blastを離れ、古巣のSPV/Steamhammerに戻って本作をリリースしました。
良い意味でいつの時代も変わらないサウンドでファンから好意的に迎えられた作品から、メロディアスなサビが特徴的なタイトルトラックがこちらです。

普通、35年ぐらい活動して24枚もアルバムを出すとマンネリ化したり、やりたいことが増えすぎて結果的に散漫な作品になったりするのですが、このバンドは本当にブレません。
いつもの安定のRageでした。

ザクザクしたギターリフで始まり、ドラムもドッカンバッカンと疾走。
ここだけ聴けばRageを知らない人はスラッシュメタルだと勘違いするでしょう。
ですが、Peter “Peavy” Wagnerの個性的な声のヴォーカルが入れば、そこは既にRageワールドです。
歌メロが、非常にメロディアスです。
哀愁漂うサビは、とてもドイツ人らしくて日本人の感性にも非常にマッチしたものです。
歌詞も非常に解りやすいのでライブでは大合唱が巻き起こります。

ドラマチックなギターソロから静かなサビに移る展開なんて、鳥肌もの!
それでいて、シンプルで無駄がなくさらりと聴ける曲構成。
何度でもリピートできます。
これだけたくさんの名曲を発表してきて、よくもまあこんな素敵な曲がまだ書けるものです。
才能は尽きることがありません。

軸を保ちながら常に前進を続けるバンドの新たな金字塔的名曲です!

アルファベット別の記事一覧はこちら!

コメント

タイトルとURLをコピーしました