【曲紹介】Vow Wow / Doncha Wanna Cum (Hangar 15)

ヴァウ・ワウ / ドンチャ・ワナ・カム (ハンガー 15)(1986)

1975年に東京都で結成されたハードロックバンド。
1986年に発表されたVow Wow名義では3枚目のアルバム[III]の5曲目に収録されています。

日本のハードロックシーンを作り上げ、イギリスに渡って国際的な活躍をした伝説的バンドです。
1984年のメンバーチェンジをきっかけにバンド名をBow WowからVow Wowへと改名。
新加入の人見元基(Vo)の強烈なパワーを持った歌唱と厚見玲衣(key)のシンフォニックなシンセワークが加わり、音楽性もヘヴィメタルへと転換します。
レーベルをVAPから東芝EMIのサブレーベルであるEASTWORLDへ移籍して発表した前作の[CYCLONE]からは歌詞が全て英語となり、世界を視野に入れた活動を展開。
いよいよ活動拠点をヘヴィメタルの本場であるイギリスに移すべく、プロデューサーには[AC/DC]をはじめ[Iron Maiden]や[Motorhead]等の名盤でエンジニアを務めていたTony Platt迎えて日本人っぽさを払拭するべく発表したのが本作です。
英語の発音からサウンドメイクまで徹底的に突き詰めた作品は、日本が誇るヘヴィメタルの名盤として多くのファンから愛されています。
その中から、ワイルドでヘヴィなシャッフルナンバーがこちらです。

まるでRobert PlantかDavid Coverdaleのような声質の人見元基氏のヴォーカルに度肝を抜かれます。
発音もネイティブに近く、流石は東京外国語大学で学んできただけのことはあります。

それにしても、ダイナミックなロックサウンドです。
日本のヘヴィメタルはとても真面目できっちりやる印象があります。
しかし、イギリスに活動拠点を移す計画をしていたことで、現地のバンドの雰囲気に近づける努力をしていたのかもしれません。

名曲揃いのアルバムの中では地味な部類に入るナンバーです。
ただ、それは相対的なもの。
単体で聞いてもしっかりと印象に残ります。

好みに合うか合わないかは抜きにして、Vow Wowはとにかくインパクトが強烈なバンドです。
日本が誇る宝と言っても過言ではないでしょう。

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