【曲紹介】Chariot / Screams The Night

チャリオット / スクリームズ・ザ・ナイト (1986)

1981年にイングランドで結成されたヘヴィメタルバンド
1986年に発表された2枚目のアルバム[Burning Ambition]の1曲目に収録されています。

NWOBHMのムーブメントに少し遅れてデビューし、無骨でストレートなサウンドがマニアの間で話題になったバンドです。
結成時より他のバンドより頭一つ飛び抜けてパワフルなライブパフォーマンスでロンドンのライブハウスでは常に人気でしたが、レコード会社からのオファーも無くチャンスをものにできずにいました。
そこで、地元のレコード店Shadsがアルバムリリースのためにレーベルを設立。
自主制作でレコーディングした[The Warrior]をShades Records発表しますが、NWOBHMのムーブメントも終わりを迎えておりセールスには結びつきませんでした。
ですがライブ会場には常にファンが溢れかえる状況であるため、起死回生とばかりに同じく自主制作で発表をしたのが本作です。
前作と同じくセールスは散々でしたが、あのNWOBHMの雰囲気をそのまま封じ込めたサウンドは2000年代に入ってから再評価されるようになりました。
その中から、アルバムのトップを飾るアップテンポのナンバーがこちらです。

超ド直球なブリティッシュメタルです。
それも、良い意味で売れないアンダーグラウンドな雰囲気がプンプンするタイプです。

とにかく、音が湿りまくっています。
ものすごく湿気の多い地下室でレコーディングしたかのような音。
もやがかかったみたいな音を出してます。
ものすごくメロディアスなのに、ダミ声の野暮ったい声がB級の雰囲気を増大させています。

こういうのって、すごくいいですね。
絶対売れないだろうけど、こう言うバンドがいるからブリティッシュメタルは面白いんです。

演奏は相当上手いです。
CDのセールスはいまいちだったけれども、数百人収容できるライブハウス を毎日のように満員にしてたらしいです。
ライブが素晴らしかったのでしょうね。

こう言うバンドがいるからマイナーメタル漁りはやめられません。

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