【曲紹介】Morbid Angel / Lord of All Fevers And Plague

モービッド・エンジェル / ロード・オブ・オール・フィーバーズ・アンド・プレイグ (1989)

1983年にフロリダ州で結成されたデスメタルバンド。
1989年に発表されたデビューアルバム[Altars of Madness]の5曲目に収録されています。

デスメタルが産声を上げ始めた頃から活動を続け、日本では「帝王」の呼び名で非常に人気の高いバンドです。
死体や猟奇殺人などをテーマにするバンドの多い中、黒魔術やクトゥルフ神話を題材に非常に邪悪な雰囲気を出していたのがMorbid Angelです。

凄まじい突進力を持ったスピードナンバーで、禍々しいリフと共に高速のツーバスが響き渡ります。
アメリカのバンドながらヨーロピアンな雰囲気がプンプンします。
中世ヨーロッパの悪魔を召喚する場所が目の前に浮かんできそうです。

David Vincentのヴォーカルは、俗にいうゴボゴボのデス声ではなく喉から出すしゃがれた声のため歌詞が非常に聞き取りやすいのがポイントです。
クトゥルフ神話を題材にした歌詞なので何を言語的な意味で何を言っているかわからないことに変わりはありませんが。
ただ、デスメタルらしからぬキャッチーなサビは衝撃でした。

いあ〜〜!いあ〜!さ〜か!の大合唱がライブでは起こります。

特筆すべきは発展途上にあるPete Sandovalのドラムです!
後に人間離れしたスピードのドラミングで有名になりますが、この頃はまだツーバスを覚え始めたばかりの時期。
スピードのコントロール能力がまだ未熟なためか、極端に前のめりなリズムです。
ですが、これによって暴走機関車のようなスピード感が演出されています。

まさに、この時期にしか作ることのできなかったデスメタルの代名詞的1曲です。
Morbid Angelを知りたければまずはこの曲から!

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