【曲紹介】Def Leppard / Armageddon It

デフ・レパード / アーマゲドン (1987)

1977年にイングランドで結成されたロックバンド。
1987年に発表された4枚目のアルバム[Hysteria]の6曲目に収録されています。

NWOBHMのムーブメントに乗り、[Judas Priest]や[Iron Maiden]と共にヘヴィメタルバンドの代表格としてデビューをしました。
前作のPyromaniaが全米で大ヒットをきっかけに大きく方向転換。
より大衆向けでわかりやすいメロディアスなロックを突き詰めます。
それが功を奏し、本作は全世界で3000万枚近くを売り上げるモンスターアルバムとなりました。
その中から、全米シングルチャートの3位を記録した骨太ナンバーがこちらです!

ミドルテンポで極めてシンプルでキャッチーなハードポップの王道をひたすら突き進むナンバーです。
聞けばすぐに覚えられるわかりやすいサビのメロディに、インパクト抜群のコーラスワークが乗れば、ヒットは約束されたようなものです。
ただ、一聴しただけだとただの能天気なだけの楽曲に聞こえますが、よく聞くと様々な工夫が凝らされていると気付かされます。

1つの楽器に集中して聞くとわかるのですが、2本のギターがそれぞれ色とりどりのフレーズを奏で、複雑に絡み合っています。
ですが、アンサンブルは綿密に練り込まれているにも関わらず、極めてシンプルに聞こえるようにするには、じっくり時間をかけた構築が必要不可欠です。
そこを見事にやってのける忍耐力には脱帽です。

これには、Rick Allenの極めてシンプルなドラムパートが功を奏しています。
交通事故で片腕を失ってしまい、バンド存続にも関わるアクシデントに見舞われたにも関わらず、エレクトリックドラムの技術を借りて、シンプルなリズムならば何の問題もなく叩けるレベルまで回復しました。
そんな彼を助けるべく、全パート一丸になってアレンジを突き詰めた結果がここに現れています。

ヘヴィメタルバンドからスタートし、アメリカのヒットチャートに上がるポップでワールドワイドなロックバンドへと成長した彼らの勇姿がとても色濃く出ているナンバーです。
じっくり聞きたいリスナーにも、BGMとして楽しみたいリスナーにも、どちらも満足のできる80年代を代表するスタンダードです。

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